ラクトコーダは革新的な乳検を実現できるミルクメータです。酪農家が抱いている牛群検定への不満を解消することができます。
牛群検定の課題
牛群検定とは、経産牛の状況を客観的に数字で把握し、飼養管理改善や牛群改良に役立つ重要なシステムです。しかしながら、現状を考えると以下のような課題が考えられます。
- 人件費の高騰により膨大化する一方の検定コスト。
- 膨大な情報を酪農家が有効活用する事ができていない。
- データを適切に分析し、分かりやすく伝えることが困難。
- 真空ロスにより普段通りの搾乳で検定できない。
- 地域によって還元される提供情報に差異が認められる。
- 酪農家の満足を得ることができず結果的に検定離れになる。
解決方法
ラクトコーダはこのような牛群検定事業の課題を解決させるために開発された装置であり、以下のような改善が期待できます。
- ATM法(A検定とB検定のミックス)の導入により合理的な乳検を実現。
- 付加的な情報を酪農家に提供することができる。
- 普段と変わらない条件で検定をおこなうことができる。
- グラフによる視覚的評価は酪農家の改善意識を高めることができる。
- 結果として搾乳時間の短縮、乳質の向上、生産量アップの効果につながる。
乳検の革新
ラクトコーダは国際特許を取得した今までにはない斬新な計測方法 を採用した、画期的な乳量/流速測定装置です。
本体に流れ込んだ牛乳は遠心分離カップにより空気と液体に分離されます。 それでもまだ、下部に流れていく牛乳にはまだ空気が含まれています。 この空気の含有率は30%から極端な場合で100%まで達し、プラントによって大きな偏差が認められます。 測定チェンバーには縦に切込みが入ったスロットがあり、スロットを通り過ぎる牛乳の水位レベルが測定されます。 この水位レベルは1つの共通プローブと1.6mm間隔で配置された60個のプローブ により極めて正確に計測されます。 各プローブにおいて電気伝導度が計測され、その値を分析することで牛乳中に含まれている泡を含む牛乳の層がどのレベルにあるかを感知し、牛乳中の空気の含有量を計測することができます。
空気の含有量の計測により、搾乳プラントの状態を調べることが可能です。 牛乳中の泡の量を検知することができる技術の採用により、単に通過するだけの牛乳の量を正確に計測することができます。 従来からあるミルクメータのように、牛乳の流れを阻害するような機構となる、いわゆるかさ重量測定装置は採用していません。 乳の流れを阻害しない測定方法なので、真空ロスを最小限に抑えることができます。 よって、普段と変わらない条件で乳検を実施することが可能です。
ラクトコーダでは実に0.7秒ごとに電気伝導を解析し、泡の割合と乳の密度の関係より乳の流速をリアルタイムに測定します。 リアルタイムに測定できる情報は牛乳の流速だけではなく、電気伝導度や乳の温度も含まれ、これらを全てをグラフ化することが可能です。
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