日々の測定において、サンプル量が少ないという場合は、本体のサンプル装置の調整が必要です。本章では本体のサンプル取得量を調整する方法について説明します。
隠しサービスメニューを開く
サンプル量の調整は、通常のサービス画面(メインメニュー画面の<6>サービス)では選択出来ません。ラクトコーダT-Tには、特別な設定用のサービスメニューとして隠しサービスメニューが用意されています。この隠しサービスメニューには、本体の動作に関わる重要な設定が含まれています。そのため、このメニューを表示するのはそれほど簡単ではありません。はじめに、隠しサービスメニューにアクセスする方法を説明します。
USBメモリの接続
隠しサービスメニューへのアクセスには、USBメモリの装着が必要です。USBメモリが装着されていないと、隠しサービスメニューへのアクセスはできません。USBメモリ内のデータは何でも構いません。USBドッキングディスクにUSBメモリを装着してください。
隠しサービスメニューの起動方法(ボタン9を素早く2回押す)
隠しサービスメニューにアクセスするために、メインメニュー画面の状態でボタン9を素早く2回押します。
パスワードの入力ルール
隠しサービスメニューの起動には、パスワードの入力が必要です。9ボタンを素早く2回押すと次のパスワード入力画面を表示します。
パスワードは本体のデバイス番号に基づいた入力になります。デバイス番号は本体画面の上部に記載されています。
パスワードは6桁です。デバイス番号は5桁ですが、最初の番号に0を付け加えて考えます。例えばデバイス番号が 70324
の場合は 0
70324
としてください。9からデバイス番号を引いた値を入力します。
デバイス番号 | 0 | 7 | 0 | 3 | 2 | 4 |
計算式 | 9-0 | 9-7 | 9-0 | 9-3 | 9-2 | 9-4 |
パスワード | 9 | 2 | 9 | 6 | 7 | 5 |
パスワード929675を入力します。入力した数字は*で表示されます。
サンプリング量設定メニューを開く
パスワードの入力に成功すると次のメニューが表示されます。
<3>セッテイを選択します。
<3>サンプリングを選択します。
2回目のパスワード入力
もう一度パスワードの入力を求められます。今回のパスワードは本体のデバイス番号です。ただし、入力するパスワードは6桁で、デバイス番号の最初に0を入力する必要があります。
70324
の場合は 0
70324
パスワードの入力に成功すると、次の画面に切り替わります。
ボタンを押して値を大きくできます。 を押すと値が小さくなります。値の変更が完了したら、 を押して確定します。
警告 | 出荷時の設定値は4です。もしも4になっていない場合は4を入力してください。この値は最大30まで入力できますが、あまり値を大きくするとサンプリングの比例採取が出来ず、ボトルが溢れてオーバーフローしてしまう原因になります。サンプル量の調整は少しずつ(多くても5、6程度を推奨します)調整し具合を見ながらの調整をお勧めします。 |
サンプル量の調整が完了したら、 を数回押してメインメニューに戻ります。