ラクトコーダ本体

データ転送

ラクトコーダとデータパックでは以下の情報をデータ転送します。

  • 操作データ
  • 測定データ
  • ラクトコーダ基本ソフトウェア
  • ラクトコーダソフトウェアパラメータ
infoNOTE操作データと測定データのデータパックは、それぞれ別のデータパックを用意して使い分けるようにしてください。
infoNOTE操作データ用のデータパックには時計機能が必要です。測定データ用のものについては時計機能が不要です。
infoNOTEラクトコーダ基本ソフトウェア転送用のデータパックの容量は512kB のものが必要となります。

群データ

群データは農家コード、検定のパラメータ(サンプリングの採取、ボトルIDの読取方法など)や、個体データ(耳標番号、個体番号、名号、期待乳量など)などの情報です。群データの利用は以下のことを目的としています。

  • 検定に必要なラクトコーダの状態設定
  • 個体の重複入力を回避するため
  • 期待乳量の事前登録
  • ラクトコーダの時刻設定の確認

AT法による検定をおこなう場合は、時刻設定が正確であるかを確認することが重要となります。データバックの時刻は、ソフトウェア「ラクトプロ」によりパソコンの時刻と同期させることができます。

  • データパックの時刻とラクトコーダの時刻に2時間以上の相違がある場合は、以下のようなメッセージを表示します。
message01

enterを押します。

message02

<0>を選択した場合は、データパックの時刻を適用しません。<1>を選択すると次の画面を表示します。

message03

<E>を選択した場合は、データパックの時刻がラクトコーダに転送されます。

群データの入力と変更

測定を実行する前に、群データを修正することができます。修正できる情報は以下の通りです。

  • 個体ごとの泌乳状態の選択
  • 個体ごとの期待乳量の変更
  • 個体の追加
  • 個体の除外

泌乳状態は以下の中からコードで選択します。

泌乳状態画面表示 ..... コード
搾乳サクニュウ ..... 0
乾乳カンニュウ ..... 1
育成イクセイ ..... 2
除外ジョガイ ..... 4
供卵牛キョウラン ..... 5
サンプリングしないサンプルナシ.....6
サンプル1– – – – ..... 7
サンプル2– – – – ..... 8

コード7,8は搾乳中のみ変更可能です。

infoNOTE測定が可能な泌乳状態は、搾乳のみです。(LS=サクニュウ)

メニュー操作

群データの読み込みについての実際の操作方法は以下の通りです。

gundata

1.データパックをドッキングステーションに挿入します。

  

2.メニューよりデータ転送(データテンソウ)<3>を選択します。

3.読込(ヨミコミ)<1>を選択します。

測定データが残っている場合は、以下のように表示されます。

message04

この場合は、データを読み込む前に測定データを別のデータパックに計測データを保存する必要があります。

message05

RAMに残っているデータが前回使用した群データと同じ農場である場合はこのように表示されます。

<1>を入力して、新しい群データを読み込むことができます。

message06

操作データの選択

データパックには複数の操作データを保管することができます。ラクトコーダに読み込まれたデータが複数ある場合は次のような選択画面が表示されます。

message07

fncボタンまたはclearボタンを押して群データ(操作データ)を選択します。enterボタンを押して群データ(操作データ)を確定します。

infoNOTEDPの読み込みでは、最後に選択した群データが自動的に表示されます。これは、複数のラクトコーダに連続的に読み込みをおこなう場合の操作性を考慮するためです。

新しい群データの選択

別の群の操作データを読み込みたい場合は、次の画面で<S>を選択して、群の検索画面に切り替えることができます。農家コードを直接入力して検索します。

message08

群データの修正と更新

群データを選択すると、修正を加えるためのメニューが表示されます。修正は次のステップでおこないます。なお、修正作業が必要となるのは、最初の1台目のラクトコーダへの転送作業のみです。

ステップ1:サンプリングの設定

message09
変更する場合は<0>を、変更する必要がない場合はenterを選択します。
message10
変更する場合
message11
頭数の確認後にenterを押して選択完了

次に、搾乳しない泌乳状態(1:乾乳、2:育成、3:供卵、4:測定なし)になっている牛の確認画面が表示されます。

ステップ2:搾乳しない牛の泌乳状態の確認

message12
1頭ずつ泌乳コードを入力する必要があります。

ステップ3:群全体の変更

次に、搾乳すると定義している牛を除く場合や、群全体の期待乳量を変更するためのメニューが表示されます。

message13

message14を選択すると変更したい牛番号の入力のための画面を表示します。

message15を選択すると次の画面を表示して群全体の期待乳量を割合で変更することができます。

message16

全ての変更が終了すると、次の画面を表示します。

message17

<E>を押してデータパックに変更内容の書込みをおこないます。

message18
message19

これで全ての変更が終了し、データパック内には更新したデータが作成されました。これにより、次のラクトコーダへの読み込みには同じ操作を行うことなく、読み込み作業のみで操作を完了させることができます。

測定データの保存

操作データを保存しているデータパックとは別のデータパックを、測定データの保存用として用意する必要があります。測定終了後の測定データ保存の手順は以下の通りです。

savemesurementdata

1.データパックをドッキングステーションに挿入します。

2.メニューよりデータ転送(データテンソウ)<3>を選択します。

3.保存(ホゾン)<2>を選択します。

メッセージ:RAMノデータ ヲ データパックニ ホゾンチュウデス シバラクオマチクダサイ…と表示されます。

message20
infoNOTEDPの書込みまたは読み込みの最中にDPを抜くと、データを破損してしまう恐れがあります。

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