ラクトコーダ本体

測定の方法(群データを利用)

群データを利用した測定

群データでは、搾乳の計測をおこなうかどうかの登録や期待乳量の登録を事前にパソコンで設定した情報です。搾乳の計測をおこなうことができるのは、泌乳状態がゼロ(=搾乳)と登録されている牛のみです。泌乳状態が“乾乳”、“育成”、“供卵牛”、“計測しない”などの状態となっている場合は、搾乳を開始しようとするとメッセージが表示されます。これらの牛についても必要であれば計測前に泌乳状態の設定変更をおこなうことも可能です。

バルク乳のサンプリング

バルク乳のサンプリングをおこなう設定にしている場合は、バルク乳のサンプルボトルのバーコード(またはトランスポンダ番号)を登録することが可能です。この場合は個体番号“000”を入力します。

バケット搾乳の乳量記録

抗生物質を投与していたり、初乳を搾乳したりする場合は、ラクトコーダによる計測ができません。これら場合は、バケットで計量した乳の重量をラクトコーダに記録することが可能です。牛体番号の入力後、startstopボタンを押した後にclearボタンを押すと次のメニューを表示します。

message506

1を選択して、乳量の入力メニューに進みます。

message507

搾乳回数(=サクニュウカイスウ)は1回目の場合は1を、2回目の場合は2を入力します。

牛体番号の重複登録

ラクトコーダで入力できる牛体番号の桁数は、最大8桁までです。この牛体番号は耳標に記載された個体コードではなく、ラクトコーダで測定する個体番号を入力するための番号です。ソフトウェア「ラクトプロ」では、KNR2という項目名で定義されています。KNR1には公式的な耳標番号を登録します。 KNR2には最大4頭までKNR1を登録することができます。KNR2に複数の個体が登録されている場合は、以下のように表示されます。

message508

<1>を選択すると、次の個体を表示します。<E>を選択して個体を確定します。<C>でキャンセルした場合は、個体番号の入力画面に戻ります。

サンプリング実施の測定

サンプリングを行う場合は測定を開始する前に、次の操作を行う必要があります。

  • ボトルトランスポンダ番号の読み取り
  • 個体番号の入力

操作1:サンプルボトルIDの読み取り

● トランスポンダを入れたボトルを、操作パネルの右下にあるトランスポンダリーダーに近づける。
● トランスポンダの読み取りに成功するとシグナルランプが2回点滅して画面の1行目に番号が表示されます。
● 読み取りできなかった場合は、次のように表示されます。
message509 Sで読み取り再開 Eで搾乳終了
message510 Sで読み取り再開

操作2:サンプルボトルの交換

● 前の測定で使用したサンプルボトルをはずす。
● 読み取った新しいサンプルボトルをボトルホルダーに装着する。

操作3:個体番号の入力

message511 
● 最大8桁の番号を入力することができます。
● 入力した番号を取り消す場合はclearボタンを押して一字削除できます。(startstopボタンを押した場合は無効です。)
● 個体番号の入力後、startstopボタンを押すと計測を開始します。  
1. LS=0の個体を入力した場合:
次のように表示されます。
message512
登録済みの期待乳量が表示されます。流速が200g/分を超えると大きな文字で現在の流速が表示されます。個体番号と乳量は画面右側に表示されます。(ラクトコーダの操作データの設定によって表示モードを変更することができます。)
2.LS>0の個体を入力した場合:
次のように表示されます。
message513
● <6>を選択した場合は、期待乳量20kgで測定を開始します。
● <C>を選択した場合は、次の画面を表示します。
message514
● バケットで搾った乳を計測する場合は<1>を、期待乳量を訂正したい場合は<3>を選択します。
● 入力した個体番号が間違いだったり、計測を取りやめたい場合は<2>を選択して個体番号の入力画面に戻ります。
3.未登録の個体番号を入力した場合:
次のように表示されます。
message515
● <6>を入力すると新規に個体番号を登録して測定を開始します。
4.既に測定済みの個体番号を入力した場合:
次のように表示されます。
message516
● <6>を選択した場合は、もう一度測定を開始します。前回の測定データは削除されます。
● <C>を選択した場合は、個体入力画面に戻ることができます。
message517

操作4:測定の終了

測定を中止するには、ラクトコーダ内に乳がない空の状態である必要があります。
● 搾乳ユニットをはずして、搾乳を終了する。
● 流速が0.20kg/分以下になるまで待つ。シグナルランプの点滅。
● STOPボタンを1秒間押す。
乳量が大きな数字で表示されます。画面の右側に個体番号と最高流速が表示されます。この表示は2秒間で次の表示に切り替わります。
message518
次の測定を行う場合は、startstopを押してボトルIDを読み込みます。

操作5:搾乳の終了

全ての測定を終え、搾乳を終了する場合は<E>を選択します。 レバーを洗浄状態にするメッセージが表示されます。再度<E>を押してメインメニューに戻ります。

サンプリング実施なしの測定

サンプリングをおこなわない場合は測定を開始するために、次の操作をおこないます。

  • 個体番号の入力 + <S>

操作1:個体番号の入力

message519
● 最大8桁の番号を入力することができます。
● 入力した番号を取り消す場合はclearボタンを押して一字削除できます。(startstopボタンを押した場合は無効です。)
● 個体番号の入力後、startstopボタンを押すと計測を開始します。   LS=0の個体を入力した場合: 次のように表示されます。
1. LS=0の個体を入力した場合:
次のように表示されます。
message520

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP