ラクトコーダT-T本体

ラクトコーダT-Tの準備

検定現場に着いたら搾乳前におこなう作業があります。それは次の2つの作業です。

  • ラクトコーダT-Tの設置
  • 群データの読み込み

ラクトコーダの設置

ラクトコーダT-Tを搾乳装置に設置する場合の基本ルールは、乳の流れに沿うと次の順番です。

  • クラスター➡ミルクホース➡ラクトコーダT-T

ミルクホースは必ずクラスター(ライナー・ティートカップシェル・ミルククローのセットのこと)に接続されているはずです。ミルクホースの反対側は何に接続されているかは装置の仕様次第で異なります。ミルクメータ、フローセンサー、またはラインのコックに接続されているはずです。いずれかに接続されているミルクホースを外し、ラクトコーダT-T上部のインレットニップルに接続します。

ラクトコーダ下部のアウトレットニップルにφ14mmまたはφ16mmのミルクホースを接続します。接続するホースの長さは、たわみが大きかったり、ラクトコーダが引っ張られて傾いてしまったりしない適当な長さで調節してください。長さが足りない場合はホースジョイントで調整してください。

installation pipeline
installation parlour

ラクトコーダT-Tのアウトレットホースに立ち上がりがある場合はφ14mmの細いホースを利用するのが好ましい設置です。ホースが太い場合は流れが遅くなることが懸念されます。立ち上がりはプラグにならないと流れを生まないためです。立ち上がりが無い場合はφ16mmのホースを使用してください。

ミルクメータなどの他の装置がある場合は、それらの装置の前に乳が流れるようラクトコーダT-Tを配置します。

installation pipeline with other
installation parlour with other
info NOTE ラクトコーダとは別のミルクメータが設置されている場合、ラクトコーダT-Tと既設ミルクメータとの乳量に誤差が生じる場合があります。既存ミルクメータには普段通りの状態で乳が流れないので、誤差が生じるのは当然であり、装置の不具合ではないことを留意願います。

ラクトコーダT-Tへの群データの読み込み

USBメモリに保存された群データをラクトコーダT-Tに読み込ませます。読み込みの順番はどのラクトコーダT-Tからでも構いません。USBメモリを挿入したUSBアダプタを最初のラクトコーダT-Tに接続しつの操作をおこないます。

prepair LCTT 01

ラクトコーダT-TはUSBメモリ内の群データを読み込み黄色ランプを点灯します。

prepair LCTT 02

複数の群データがUSBメモリに保存されている場合は、clearfuncを押して牧場を選択してください。選択後、enter を押して決定します。

現地での修正がない場合

prepair LCTT 03

修正する必要がない場合は clear を押しメインメニューに戻ります。

現地で修正する場合

prepair LCTT 04

修正を行う場合は enter を押して修正画面に進みます。まずは前回の検定で搾乳しない設定となっている個体が表示されます。今回は搾乳をおこなう状態に変わっている場合は0を押して期待乳量を入力してください。全ての搾乳しない状態になっている牛の確認が終わったら、USBメモリの群データを書き換える必要があります。次のラクトコーダT-Tでの作業を簡単に行うためです。

を押してUSBメモリのデータを更新します。

prepair LCTT 05

群データの上書き保存が終了したら、enter を押してメインメニューに戻ります。

測定開始前の準備

prepair LCTT 06

1を押して搾乳の開始です。最初の操作だけ搾乳ポイント番号の入力が必要です。パイプラインの場合は任意のユニット番号を入力してください。パーラーの場合は既に割り当てられている搾乳ポイント番号を入力して enter を押してください。

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