ラクトコーダによる測定には、以下の3通りの方法があります。
事前に用意した操作データに基づいての測定をおこなう方法です。サンプリング採取のための各個体の期待乳量は、保存された操作データから適用されます。通常の乳検で使用する場合は、この方法でおこないます。
操作データを利用しない測定方法です。サンプリングをおこなう場合は、その都度個体の期待乳量を入力する必要があります。
テレパックとの接続が必要です。測定をスタートさせてからストップするまで、複数の個体を測定することができます。乳量の少ない山羊などの検定に利用されます。
基本情報
ラクトコーダの測定開始時に、許容できる傾きを超えた場合(>14度)は、次のメッセージを表示します。
ラクトコーダを垂直な状態に直し、ボタンを押してメニューに戻ります。
測定に傾きが限界を超えた場合でも、搾乳を中断することはありません。この場合、傾きが30秒以上継続した場合のみ測定データに項目NGに“1”が表示されます。
搾乳状態への切り替え
ラクトコーダで測定を開始する前に、本体を搾乳モードに切り替える必要があります。洗浄モードから搾乳モードへの切り替えは以下の手順でおこないます。
- LCのインレット部のレバー(8a)をマーク”M”に合わせます。(搾乳位置は黒いドット●で記されています。)
- チェンジオーバーレバー(8b)の黒いつまみを反対の裏側に向けます。(この時つまみ反対側は、手前に記された黒いドット●と合います。)
- サンプリング装置(5)にサンプルボトル、またはサンプルを取得しない場合は、サンプルプラグ(5a)をセットします。
全ての測定が終了したら、本体を洗浄モードに切り替えます。洗浄モードは上記の手順の逆の動作になります。
流速による測定開始
測定の開始は、牛のコードを入力した後に ボタンを押します。これでラクトコーダは計測モードに切り替わります。ユニット装着後、最初の30秒で3回以上200g/分を越える流速が計測されると、測定の記録が自動的に開始されます。このときラクトコーダはシグナルランプを消灯し、画面表示は大きい文字に切り替わります(流速または乳量)。
測定モードに切り替わったあとでも、シグナルランプの点灯中はボタンを押してデータ(牛の番号、期待乳量など)を変更することができます。
測定開始後に流速が200g/分に達してなく、ランプが消灯していない状態であってもボタンを押すことにより強制的に記録を開始することができます。
牛コードの入力後ランプが点滅する場合は、次のケースが考えられます。
- 搾乳する牛ではない(乾乳、育成など)
- もうすでに搾乳している
この場合でも、ユニットの装着を強行すると通常通りに測定がおこなわれます。サンプリングを実施している場合の期待乳量は20kgに設定されます。
測定中の警報
メッセージ 81:サンプルボトルが一杯です。
ボタンを押して搾乳を終了した際に、このメッセージが表示される場合は、搾乳の途中でボトルが一杯になり(50ml)サンプルの採取が途中で停止されたことを意味します。
メッセージ126:洗浄モードによる計測 チェンジオーバーレバーが洗浄状態になっている場合は、極端に大きな流速が計測され、次のメッセージを表示します。
このメッセージは流速が7kg/分を超えた場合にも表示されます。流速が低下すればメッセージは消えます。
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