ラクトコーダT-T本体

システム構成と各装置の役割

本ページではラクトコーダT-Tで牛群検定をおこなうのに必要な機器と各装置の役割について説明します。

検定の現場で必要となる装置

device-in-site
  1. ラクトコーダT-T本体
  2. USBアダプタ
  3. USBメモリ
  4. ミルクホース
  5. ホースジョイント
  6. サンプルボトル

ラクトコーダT-T本体

ラクトコーダT-T本体は複数のパーツで構成されています。詳しくは各部の名前と動作原理のページで説明します。

USBアダプタ

USBアダプタはUSBメモリをラクトコーダ本体を接続するためのアダプタです。測定中は不要ですが、測定開始前にPCで作成した群データをラクトコーダT-T本体に読み込む際と測定したデータを保存する際に必要になります。

info NOTE もしラクトコーダT-T本体のメモリに測定データが残っている場合は次の牧場での測定を開始することができません。USBアダプタは常に本体と一緒に検定現場に持参することをお勧めします。

USBメモリ

USBメモリは市販品を使用することができます。市販USBメモリの多くは「FAT32」でフォーマットされています。ラクトコーダT-Tで認識できるフォーマット形式は「FAT」または「FAT32」です。「NTFS」や「exFAT」などのフォーマット形式には対応していません。フォーマット形式は「プロパティ」でチェックすることができます。

propaty usb

ミルクホース

ミルクホースは2種類用意されています。内径φ16mmのものと内径φ14mmの2種類です。ラクトコーダT-T本体下部のニップルからミルクラインまで立ち上がりがある場合(パイプラインミルカーで測定する場合)はφ14mmのホースを使用し、ニップルからミルクラインまで立ち上がりがない場合(ローラインのパーラーで測定する場合)はφ16mmのホースを使用してください。

ホースジョイント

ホースジョイントは2種類用意されています。φ14mm用ホース用とφ16mmホース用で使い分けます。ラクトコーダからミルクラインまでのホースはできるだけ短い長さにすることが理想です。プラントによっては長さが足りなくなるケースが考えられます。フォースジョイントはホースの長さを拡張するために利用します。

サンプルボトル

サンプルボトルの容量は50㏄です。ラクトコーダでのサンプリングでは事前に群データで登録した期待乳量(日量)に応じてサンプリング量を計算します。さらにサンプル量を決めるのに必要なファクターとして「晩の乳量割合」の定義が必要です。この項目は牛群エディタプログラムの「牧場毎の設定」タブメニューで設定します。

事務所で保管する装置

devices in office

充電ユニット

充電ユニットは1度に6台のバッテリーの充電が可能です。充電が完了するとランプが赤から緑に切り替わります。

予備バッテリー

不意に充電が行われていない装置があった場合のために予備バッテリーを満充電の状態で保管しておくことをお勧めします。充電状態はラクトコーダT-Tの画面で次のように表示されます。

アイコン バッテリーの状態 測定の可不可
100% 100% 測定可能
85% 85% 測定可能
75% 75% 測定可能
60% 60% 測定可能
50% 50% 測定可能
35% 35% 必要な場合はバッテリーを交換してください
25% 25% 測定が終了したら充電またはバッテリーを交換してください
10% 10% 測定不能です。すみやかにバッテリーを交換してください

PCソフトウェア

ラクトコーダT-Tで使用するPCソフトウェアは次の通りです。

softwares
  • ラクトプロ
  • ラクトツール
    • 設定ツール
    • 転送ツール
    • コピーツール
    • 牛群エディタ

ラクトプロ

ラクトプロでは測定前の群データのUSBメモリへの書き込み。また測定後にUSBメモリに保存した測定データをPCに転送してデータを閲覧するために使用します。

ラクトツール

ラクトツールは4つのプログラムで構成されています。それぞれのプログラムは次の目的のために使用されます。

  • 設定ツール:ラクトプロのプログラム環境の設定を行うために使用します。
  • 転送ツール:第3者に測定データを提供する際、任意の測定データを圧縮ファイルに変換します。
  • コピーツール:転送ツールで作成した圧縮ファイルを復元します。測定データのバックアップや復元のメニューも含まれます。
  • 牛群エディタ:農家コードに牧場名を設定。測定の方法を牧場毎に設定。群データを作成するのに使用します。

コマンダ

コマンダは本体と着脱式ヘッドを用途により付け替えて使用します。充電/転送コマンダヘッドはコマンダ本体の充電と群データをコマンダ本体に転送する際に利用します。PCとのデータの転送はUSBケーブルまたはBluetoothを利用します。充電は専用の充電アダプタをヘッドの端子に接続して行います。

RFIDヘッドは牛群検定の測定時にラクトコーダとのデータ送受信。搾乳ポイント用トランスポンダの読み取り。個体IDタグの読み取り。ボトルIDタグの読み取りに使用します。

commander with accessary

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