ラクトコーダについて

洗浄モニタリンググラフの見方

洗浄モニタリングでは以下の事柄について調べることができます。

  • 搾乳機器の機械的な洗浄能力
  • 洗浄水の温度
  • 各サイクルの洗浄時間
  • 洗剤の濃度
  • 洗浄工程の種類

洗浄モニタリングで測定するパラメータは、温度、電気伝導度、水の量、水の乱流の強さの4項目です。洗浄モニタリングを行うために事前に様々な設定を行う必要はありません。 最初のすすぎの水がラクトコーダに流入すると、自動的に洗浄モニタリングプログラムがスタートします。各フェーズの種類は温度と電気伝導度の値により自動判定させます。 ヒーター内蔵の洗浄タンクなどの場合で、洗浄を一時中断するタイプの洗浄装置の測定にも対応できます。洗浄モニタリングが終了すると自動的に電源がOFFになります。

Wgraph00
5つのサイクルからなる洗浄モニタリンググラフの例

測定パラメータの説明

最後の牛を搾ってから洗浄開始までの時間

ラクトコーダで牛群検定をおこなった場合、最後の搾乳を計測が終了してから洗浄の「すすぎ」工程が開始されるまでの時間が計測されます。 これは、乳の凝固が始まらないようできるだけ早く洗浄を開始するという指導に利用するためのデータです。

洗浄サイクルの種類

以下の洗浄サイクルを自動判定します。

  • 前すすぎ
  • 主洗浄
  • 主洗浄1 アルカリ洗浄
  • 主洗浄2 酸リンス
  • 後すすぎ
  • すすぎ

*1:洗浄水の温度が低かったり、水量が十分でない場合など、洗浄サイクルを判定できない場合があります。

*2:洗浄水の温度が70℃以上の場合は、主洗浄の後に「湯」と表記されます。

温度

グラフではリアルタイムの温度を確認することができます。また各フェーズの平均温度と最高温度を表で確認できます。

電気伝導度

電気伝導度の単位はmS/cm(ミリジーメンス毎センチメートル)です。電気伝導度は洗剤の濃度と大きく関係します。洗剤が少ない場合や多すぎる場合などを相対的に確認することができます。

*注意:現時点のファームウェアバージョンでは洗剤コードによる電気伝導度の値補正はおこなわれていません。 同じメーカーの同じブランドの洗剤での相対的な電気伝導度の比較による濃度の判定は可能です。 しかしながら、ブランドが違う場合、洗剤の種類によって値のレベルが差異が生じるため、電気伝導度だけで濃度の良し悪しを判定することはできません。

満水率

継続的に水が流れているセンサの数の割合を%で表した値です。 具体的にはラクトコーダの60個のセンサにおいて、11.2秒の間に少なくても2回水位を感知したセンサの割合を調査ます。 水の量が適当であるかどうかを判定するための測定パラメータです。

乱流率

水の勢いを調査するための測定パラメータです。11.2秒の間に感知しているセンサの最大値と最小値の差の割合を0から10の値で判定します。 値が大きければ大きいほど水の勢いがあるということになります。

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