ファイル構成
ラクトプロのインストールをおこなった場所には、実行が可能なプログラムファイルの他に、Lato.iniのような動作環境を定義するためのファイルや、ヘルプファイルやシステムファイルなどにより構成されています。
代表的なファイルは以下の通りです。
Lactopro.exe...ラクトプロの実行ファイルです。
Lacto.ini...ラクトプロの動作環境を定義するファイルです。
Lacto1~5.ini...測定結果の表示項目を設定するユーザー定義ファイルです。
Lacto.log...エラー履歴のログファイルです。
Export.ini...データの外部出力を定義するファイルです。
Lacto.chm...このヘルプファイル
LactoP.liz...ライセンスファイル
Printer.rec...プリンタ設定ファイル
Prefini...画面スタイル記憶ファイル
フルライセンスでの使用をおこなう場合は、ライセンスファイルである LactoP.liz をこの場所にコピーしておく必要があります。
プログラム自体が生成するファイルが3つあります。一つは PRINTER.REC で最後に登録したプリンタの設定が保存されます。ファイル Liz.txt はライセンスの情報ダイアログでの表示に使用されます。ファイル pref.ini は画面スタイルが保存されます。これらのファイルは書込みが可能な状態である必要があります。
ラクトプロがインストールされている場所は、メニューのヘルプ>バージョン情報で調べることができます。
ラクトコーダで測定したデータは、サブディレクトリのDATENに保存されます。
DATENサブディレクトリ
測定データはラクトプロがインストールされている場所のサブディレクトリであるDATENフォルダに保存されます。
サブディレクトリの DATEN 内には、さらに以下のサブディレクトリが存在します。
Ergebnis
データ集計をおこなう機関にデータ転送するための測定ファイルが生成されるフォルダです。(1農家、1検定ごとにテキストでファイル化されます。)
1回の搾乳データがテキストファイルの1行に書き込まれます。書込みをおこなうデータ項目は環境設定ファイル Lacto.ini によって定義されます。(参照メニュー 環境設定 [SaveOptions]). ファイルは定期的にユーザーによっての削除が必要です。(自動的に削除するか否かの確認メッセージが表示されます。)
ファイル名については下記を参照してください。
Gesergeb
測定データの保管場所です。 (農家ごとに1つのファイルに全ての乳検データが保管されます。LACTO.INIで定義。) これらのファイルはラクトプロを使用してのみ見ることができるファイルです。
このGesergebフォルダに保管されているファイルがメニューの表示>測定結果 または 集計リストで使用されるファイルです。
Messung
測定データのグラフが保管される場所です(泌乳カーブ)。 これらのファイルはラクトプロを使用してのみ見ることができるファイルです。
フォルダGesergebに保管されるグラフデータは1年後に自動的に削除されます。(12 回の乳検) 削除をおこなう時期の設定については、環境設定ファイルlacto.ini [ArchiveOptions]でおこないます。
Ergrein
洗浄モニタリングのデータが保管されます。 (1農家、1回の測定ごとにファイル化されます。) データ集計をおこなう機関にデータ転送するために、外部プログラムによるデータ閲覧が可能な形式で書き出されます。
フォーマット: CSV
W02, 判定コード 1, 農家コード 16, 日付 YYYYMMDD, ポイント番号 3, サンプル番号 9, デバイス番号 12, 洗剤コード1 3, 洗剤コード2 3, 最後搾乳からの時間 4[min], フェーズ数 1,5xフェーズ( 番号 2 “Px”, タイプ 1, 時刻 hhmm, 時間 4[sec], 最小温度 3[°C], 最高温度 3[°C], 平均温度 3[°C], wetting 3[%], water 3[%], 満水率 3[%] )
判定コード=(8:OK 2:洗浄していない 3:洗浄中 4-7:中断(4:ユーザー,5:電池切れ,6:タイムアウト,7:フェーズ限界)
Reinig
洗浄モニタリングのデータが保管されます。 (1農家、1測定ごとにファイル化されます。) これらのファイルはラクトプロを使用してのみ見ることができるファイルです。
Betriebe
操作データ (群データ)が保管される場所です。 (通常は1ファイルに1農家として作成します。手動によるファイル作成では複数の農家を一つのファイルにまとめることも可能です。詳しくは 操作データの章を参照してください。)
ファイル名がデータ転送に影響を及ぼすことはないので、ファイル名の定義は自由です。しかしながら、データパックに書き込む操作データファイルの選択時にファイルの説明を表示させたいという場合は、以下の定義を守る必要があります。説明文の設定は後述のファイルPNNAMEN.TXTでおこないます。
BDXXXXXX.DAT
BD= operating data
XXXXXX = 6桁の数字 (例 乳検の日付、農家コード、検定員番号)
Referenz
このフォルダには PNNAMEN.TXT と BETRIEBE.TXT の二つのファイルを格納します。これらのファイルは、群データまたは測定データのファイルを選択する際に、説明文を表示させるためのものです。これらのファイルはテキストファイルで、テキストエディタを利用して手動で事前に書き込んでおく必要があります。ただし、説明が不要である場合は、ファイルを作成する必要はありません。
PNNAMEN.TXT:
数字による番号(6桁)と説明文(最大32文字)によって構成されるテキストファイルです。番号は左詰めで記入し、桁数は6桁必須としてください。番号と説明文の間はスペース1文字によって区切る必要があります。
群データをデータパックに書き込む作業をおこなう際、ファイル選択画面において、適合するファイル名の説明文がファイルの右側の欄に表示されます。適合しないファイルが存在する場合は、ファイル名の前に「*」が表示されます。
記入例: 150099 守屋幸一 牧場 –> 適合する操作データのファイル名: BD150099.DAT
BETRIEBE.TXT
農家コード (11桁t)と農家の名前 (最大32桁) によって構成されるテキストファイルです。農家コードの番号は左詰めで記入し、桁数は11桁必須としてください。番号と農家名の間はスペース1文字によって区切る必要があります。
測定データを読み込む際のファイル選択画面において、適合するファイル名の農家名がファイルの右側の欄に表示されます。適合しないファイルが存在する場合は、ファイル名の前に「*」が表示されます。
このファイルで定義した農家名は、測定結果の表や集計リストにも反映されます。
Paramet
ラクトコーダ本体のプログラムファイルを保管する場所です。本体のアップデートが必要な場合に、入手した最新のプログラムファイルをこの場所にコピーしておく必要があります。プログラムファイルのデータパックへの書込みは、メニューの「ユーティリティ」でおこないます。
Datapack
データパック書き込むデータのテンポラリファイルが保管される場所です。
Geraet
デバイスのコントロールが書き込まれる場所です。データがセミコロンで区切られるテキストファイルが生成されます。
フォーマット:
FrmVers; GerNr; SWvers; PAvers; PCvers; BtNr; milking date; milking time; MPl; MGG; HMF; ELHMF;Density Profile MP1;…;MP60; Mittelw.tmpKf MP1;…;MP60; Summen ext. Messpt 1;…;4; device inclination; temp (only Frm4)
Geraet\Fehler (オプション)
このフォルダは自動的には作成されません。もしもこのフォルダが存在する場合は、サンプリングにおけるエラーの履歴ファイルが生成されます。
フォーマット:
FrmVers; LKV-number; time; date; samplerID; Error No. 1; Date/Time Error1; BatReserve Error 1 ; ….;Error 6
Geraet\Akku (オプション)
このフォルダは自動的には作成されません。もしもこのフォルダが存在する場合は、充電の履歴ファイルが生成されます。
フォーマット:
FrmVers; AccuOP (L|S|T); Accu-Kap-Start [h]; Date Start [mmtt]; Time Start; Accu-Kap-End [h]; Date End [jjjjmmtt]; Time End; Op OK (J|N); Sentl-Rate [%/d]; Old(=1)/New(=0) Loading
Infodat (オプション)
このフォルダは自動的には作成されません。もしもこのフォルダが存在する場合は、給餌の履歴ファイルが生成されます。
ファイル名について
データパックに保管されたデータをパソコンに転送することにより、測定ごとのファイルが、フォルダErgebnis と Messung に作成されます。これらのファイルは以下の方法により、ファイル名が自動的に定義されています。
- ファイル名: 農家コードの下8桁
- 拡張子: 乳検のインターバル番号 (最初の2桁: ファイルLACTO.INIによる定義、最後の桁:西暦の下1桁)
例: 農家コード 99 999 999 600で検定日が2008/11/12の場合(インターバル11のデータ)
- フォルダ ERGREIN とフォルダMESSUNG に作成されるファイル名: 99999600.118です。
- 同時に、フォルダ GESERGEB に作成される測定データファイルの拡張子は .dat になります。ファイル名 99999600.dat には、全ての乳検データが記録されます。
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