はじめに
ラクトプロの各種設定情報を保存するのに利用されているファイルをINIファイルといいます。 この.INIファイル内の設定データはユーザの動作環境に合わせて容易に変更することができます。
「ラクトプロ」プログラム自体は次の3つのINIファイルで設定されています:
lacto.ini
メイン環境設定ファイル
測定パラメータの表示方法や保存に関する設定をおこなうためのファイルです。
lactoAll.ini
lacto.iniのサンプルとなるINIファイルです。アップデートの際、または初期設定に戻す場合に利用します。
Lacto1.ini
ユーザー用の結果表示パラメータの一つです。複数(5個)まで作成することができます。
アップデートを実行してもLACTO.INIは上書き変更されません。 アップデートによって追加された項目のみが、lactoall.iniよりコピーされます。
測定結果のユーザー定義は、lacto1.ini, lacto2.ini, lacto3.ini, lacto4.ini と lacto5.iniの5種類まで作成することができます。これらの表示データ項目は、メニューの「表示」>「データ項目」で選択することができます。表示項目の設定方法については、[ParameterSetOptions] 、[TableOptions]を参照してください。
測定結果のエクセルへの出力についての設定はExport.ini ファイルによっておこないます。設定の詳細は [TableOptions]を参照してください。
その他のINIファイル PRINTER.REC と pref.ini はプログラムによって作り出されるファイルです。それぞれ、プリンタ環境、通信環境を定義するためのファイルです。
INIファイルの構成
INIファイルはテキスト形式で記載されています。よってINIファイルの内容はテキストエディタによって修正することができます。ラクトプロのメニュー 「オプション」>「INIファイル編集」によっても内容の修正は可能です。この場合、初期設定ではテキストエディタとしてメモ帳が開きますが、他のテキストエディタプログラムを使用したい場合は設定 -> Edit Ini Files の章に方法を記載しております。編集後、設定を反映させるには、プログラムの再起動が必要です。
セクション名は行頭に位置し、各括弧([ ])で囲まれまれます。二つのスラッシュ (//) の後に続く文字はコメント行になります。コメント行はデータのタイプが文字形式である行いがいであれば、どこに記載しても差し支えありません。
INIファイルの記載にある場合は、不具合発生時にエラーメッセージが表示されます。エラーメッセージの詳細はlacto.logに記録されます。logファイルのメッセージの内容を読んで、間違っている場所を修正し直してからプログラムを再び起動してください。
Lacto.iniのセクション
Lacto.iniのセクションは次の通りです。
プログラムオプション設定 [ProgramOption]
プログラムの表示形式を設定します。
Lacto.iniのセクション[ProgramOption]では、ユーザーの好み、用途に合わせたプログラムの表示形式を設定します。
データ読み込み設定[ReadOptions]
データパックからのデータのインポートを設定します。
Lacto.iniのセクション[ReadOptions]ではデータパックからPCにデータを転送する際のルールを定義します。
- データパック内の情報は、既にPCに取り込んだものであるかどうかの判定。
- 本体が洗浄モードの状態で測定をおこなったかどうかの判定。
- 測定において、スタートボタンを押し忘れたどうかの判定。
データアーカイブ設定[ArchiveOptions]
乳検の測定結果ファイルの保存に関する設定をおこないます。 (フォルダ GESERGEB と MESSUNGに保存されるファイル)
Lacto.iniのセクション[ArchiveOptions]で変更できるパラメータは以下の通りです。
- 測定データでハードディスクに保存する測定インターバルの長さについて。
- 朝と晩の搾乳の区分けを正午にするかそれとも深夜0時に設定するかの選択。
- 乳検のインターバル名の定義 インターバル名はファイル拡張子に反映されます (入力フォーマット: = DDMM,DDMM DD=日 MM=月 最初の日月はインターバルの開始日、2番目の日月はインターバルの終了日)
データ保存設定[SaveOptions]
測定結果のフォルダ ERGEBNIS に保存されるファイルを設定します。
Lacto.iniのセクション[SaveOptions]で変更できるパラメータは以下の通りです。
各項目について、表示するかどうか、または表示列の幅を定義します。
0 = 表示しない、 <0 = 数字の列幅で表示します。パラメータ行の記載順を変更すると、画面の表示も変更します。
データ項目追加設定[MeasuredDataOverviewOptions]
データパックからの読み込み結果画面の表示を設定します。
Lacto.iniのセクション[MeasuredDataOverviewOptions]で変更できるパラメータは以下の通りです。
データパックからデータの転送を実行した際、その後表示される転送結果の画面についての設定です。
追加したい、または表示したくないデータ項目がある場合に設定します。
0 = 表示しない、 <0 = 数字の列幅で表示します。
プログラムパラメータ設定[ParameterSetOptions]
測定結果の表示を設定します。
Lacto.iniのセクション[ParameterSetOptions]では標準データ項目の表示設定を定義します。
- 画面に表示されるデータ項目の名前
- 上記の名前をウインドウのタイトルと表示するかどうかの設定
- データ項目を切り替えた際、古いデータ項目の画面を閉じるかどうかの設定
データ表示項目設定[TableOptions]
表示するデータ項目を設定します。
Lacto.iniのセクション[TableOptions]では画面に表示するデータ項目の設定を定義します。
各項目について、表示するかどうか、または表示列の幅を定義します。
(0 = 表示しない、 <0 = 数字の列幅で表示する。 例外; milking start time = 0,HM または HMSを入力する。パラメータ行の記載順を変更すると、画面の表示も変更します。)
グラフ表示設定[GraphicOptions]
グラフの表示に関する設定をおこないます。
Lacto.iniのセクション[GraphicOptions]で変更できるパラメータは以下の通りです。
各項目について、表示するかどうか、または表示列の幅を定義します。
0 = 表示しない、 <0 = 数字の列幅で表示します。
ライセンス登録をおこなっていない場合は、たとえここでの設定をおこなったとしても、泡の量、乳温度のグラフは表示されません。グラフのカラー表示にもライセンス登録が必要です。
使用できる色はブラック(BLACK), ダークグレイ(DARK GREY), グレイ(GREY), ライトグレイ(LIGHT GREY), ホワイト(WHITE), レッド(RED), グリーン(GREEN), ブルー(BLUE), バイオレット(VIOLET), ターコイズブルー(TURQUOISE), シアン(CYAN), マゼンダ(MAGENTA), イエロー(YELLOW), オレンジ(ORANGE), ブラウン(BROWN)です。
破線(DASHED)はマーカーラインにのみ有効です。曲線に破線を指定した場合、破線表示は難しいのが現状です。
縦横の軸の最大値もここで定義できます。
洗浄モニタリング設定[WashingMonitoring]
洗浄モニタリング結果表示について設定します。
Lacto.iniのセクション[WashingMonitoring]で変更できるパラメータは以下の通りです。
使用できる色はブラック(BLACK), ダークグレイ(DARK GREY), グレイ(GREY), ライトグレイ(LIGHT GREY), ホワイト(WHITE), レッド(RED), グリーン(GREEN), ブルー(BLUE), バイオレット(VIOLET), ターコイズブルー(TURQUOISE), シアン(CYAN), マゼンダ(MAGENTA), イエロー(YELLOW), オレンジ(ORANGE), ブラウン(BROWN)です。
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